アメリカ編
サマーインターンアメリカでのサマーインターンシップ獲得に向けた就職活動は、日本でのサマーインターンシップ活動よりも若干遅れがあり、11月終盤~年明けの2月初旬頃までの約3ヶ月の期間で行われます。ただし、ここで最も気をつけなければならないのは、11月から就職活動が開始されるからといっても、9月10月は何もやらなくてもよいのかというと、そうではないということです。むしろ、9月10月は企業研究、そしてネットワーキングにおいて非常に重要な位置を占めています。
そこで、日本での就職活動との違いをわかりやすくするために、一般的な就職活動の方法とフローをご紹介します。まず、米国での就職活動は、大きく分けてOn-campus recruitingと Off-campus recruitingの二種類に分かれます。
On-campus recruiting
Fuqua ビジネススクールの中には、CMC (Career Management Center) と呼ばれる、学生のキャリアに関するサポート全般を担っている部門があります。日本で言うところの就職課のような位置づけですが、役割は更に専門的かつ明確になっており、企業のセミナー誘致に始まり、レジュメレビュー、モックインタビュー、そしてインタビューの取りまとめ等、非常に広範囲にわたっています。そのCMCを通して就職活動をすることをOn-campusと呼んでいます。主な流れは3段階あり、Networking Eventへの参加、レジュメドロップ、インタビューです。
Networking Event
上でも述べましたが、このEventが就職活動の成否を左右するといっても過言ではありません。なぜならば、ここで企業側とNetworkを築いていないと、インタビューを受けることができないからです。この活動が日本での就職活動と決定的に異なる部分です。日本企業の就職活動は、日本人MBA生の母数が少ないため、Fuquaに来ている学生の方は、ほぼ全員意中の企業と面接を受けることができます。しかし、米国での就業を検討する場合は、母数が多いため企業側が面接する数を絞り込んでいます。ですので、どうしても全員面接を受けることができないという現状が生まれ、Networkingが重要な位置づけをしめるのです。
では、具体的にどのような事を行うかというと、各企業がFuquaのキャンパスまでやってきて、ワークショップのスタイルで会社紹介を行うという形式をとります。よく日本でも開催されている就職説明会をイメージしていただければわかりやすいかと思います。そのようなワークショップが毎週実施されます。大体10社から20社程度の企業がFuquaにやってきて、ブースでの企業紹介や、講堂での企業プレゼンテーションを行うという形です。
このワークショップにて、企業の方と話し込み、自身をアピールしつつ企業の研究を同時に行うというものが、Networking Eventです。繰り返しになりますが、このNetworkingで相手に「こいつはできるな」と思わせ、かつ後になっても名前を覚えていてもらうというのは、非常に難しいことです。しかし、この第一関門が非常に重要なので、そこを乗り越えなければなりません。
Dropping Resume
Networking Eventに参加した後は、企業側が定めた期日までにレジュメを登録しなければいけません。レジュメドロップは、学校のCMCを経由して提出する形をとります。
このレジュメドロップの際に、企業側が何人面接するかを公表しているので、どれだけ狭き門かがある程度わかります。なお、レジュメをドロップする際にほとんどの企業が要求するのがカバーレターです。日本では、あまりなじみがないのですが、アメリカではレジュメとほぼワンセットとなっており、自分の強みなどを簡潔にA4一枚ぐらいでまとめたものです。
レジュメをドロップした企業から、これぞと思う人にはインタビューの案内がやってきます。どれだけの確率でインタビューにいけるかは公表されていないので、一概には言えないのですが、相当厳しい確率であるというのと、Networkingやバックグラウンドに大きく左右されます。
特に、日系企業に勤めている方は、アメリカの企業にしてみれば、全く聞いたことがないわけで、レジュメという意味では非常に弱くなるというのが現状です。ですので、Networkingの重要性が更に増すわけです。
なお、ここでインタビューに呼ばれなかった人でも、どうしてもその企業に思い入れがある、という人のために、ビッディングシステムというものがあります。これは、自分の手元にある、ポイントを使い面接を受けさせてもらえることができるというシステムです。例えば、企業が2名までならビッドからでも面接をしますよ。という場合は、ビッドした生徒の中から最も高くビッドした2名が面接を受けることができるというわけです。
ただし、このビッドによる面接を行う企業と行わない企業があるので、レジュメをドロップする際に、その点も気をつけなければなりません。
Interview
無事インタビューまで進めば、後は日本での就職活動とはほぼ差異はありません。唯一違うのは、学校のキャンパスで面接を受けることができるという点でしょうか。
この学校でのキャンパスでのインタビューがうまくいくと、次は企業での2次面接へと進むことになりますが、ここからは他の面接と全く同じプロセスになるので割愛させていただきます。なお、この2次面接が最終面接となり、無事インターンのオファーへとつながります。
ただし、企業によっては、2次面接中に多くの面接を課す企業もあるので、面接の回数が2回だけという意味ではありません。
Off-campus recruiting
Off-campus recruitingはその名が示すとおり、学校のCMCを経由しない就職活動になります。日本企業との就職活動も、いってみればOff-campus recruitingの一環となります。活動の方法としては、フォーラムへの参加、企業のHPを通してのレジュメドロップ、人材コンサルタントへの登録、知人からの紹介、と多岐に渡りますが、米国だから特別異なるというわけではなく、いわゆる転職活動と同じプロセスになります。
ここでは対象企業の間口が広がる一方で、MBA採用ではなく、経験者採用という形になるので、キャリアチェンジが極端に難しくなるという現状があります。また、MBAを積極的に採用している企業ばかりが対象となるわけではないので、多くの企業がVISAのサポートを必要とする人材を敬遠します。ですので、かなり険しい道とはなりますが、チャンスは自分しだいでいくらでも広がると思うので、是非トライすることをお勧めします。


